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    「蜘蛛女のキス」からのtrain of thought

    前回の「蜘蛛女のキス」についてのブログを書いてから、なんとなく心にモヤモヤしているものがあった。

    「死」について。

    実は、私は、観て泣くものが、苦手だ。
    特に、最後に主人公が死んじゃう物語は、本当に苦手。
    暗い話も苦手。
    どうせ観るなら、楽しく、パワーがもらえるものが観たい。

    そんな私がリピートしているのが、この「蜘蛛女のキス」なのだが…

    けさ、ふと思いついた。

    「あのエンディングは、石井ヴァルジャンっぽいのでは…?」

    「レ・ミゼラブル」も何度も観ている舞台だが、タイトルの「悲惨な人々」通り、
    生きていることの苦痛、痛み、辛さについて、つくづく考えさせられる。
    その苦痛から逃れるには「死」しかないのか、と。
    いかに、死を受け入れるか、死を受け入れられるようになるのか、それが人生だとも思う。

    今まで何人か観たうち、石井ヴァルジャンの最後だけが
    「良かった」と思わせてくれ、気持ちよい涙を流させてくれた。

    (フルネームも書いておかないと検索してもらえないので書いておこう。 石井一孝さん です)

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    2010/02/06 | 11:04
    舞台・観劇コメント:0トラックバック:0

    1月30日 蜘蛛女のキス ソワレ(池袋 芸術劇場中ホール)

    土曜日、やめた
    もう何度目のリピか書くのは♪

    この日は、かなり前方(5列目以内)のセンターブロックという、今回手配した中で一番「いい」チケットでした。

    この演目は、舞台脇の壁(厳密には、「壁」じゃないんですが)に映像を写したり、
    役者さんが上手と下手で同時に進行していたりと、あまり前方で観ると全体が把握出来ないのが
    かなり「もったいない」のですが、リピートしている人間にとっては、やはり一度くらいは観たい席です。

    近くで観ていて、どう感じるかというと…

    「痛い…」

    です。

    浦井ヴァレンティンが痛めつけられている場面、その後の苦しむ場面
    それを観ている石井モリーナが「やだっ!」という反応をしている表情

    恋するガブリエル(縄田晋)がストレートであるために想いを遂げられないモリーナ
    革命家として、仕事を成し遂げられない苦しみに荒れるヴァレンティン


    そんなわかりやすいものだけではなく、舞台のあちらこちらが「痛み」だらけなのです。

    刑務所長(今井朋彦さん→消臭プラグの「殿」)の、アムネスティの調査員?に対する回答
    ヴァレンティンの恋人マルタ(朝澄けいさん)の、困惑
    モリーナの母(初風諄さん)の、ゲイの息子に対する愛情と寂しさ
    看守達が、囚人たちをいたぶる内心

    ああ、もう書いても書いても尽きません。
    本当に「痛み」だらけなのです。

    結局、「死のキス」を気持ちよく受け入れることでしか開放されない痛み…
    それは、結局、「生きていくこと」の痛みなのかも知れません。
    そして、誰も「死のキス」からは、逃れられないのです。
    だからこそ、生きていくことを受け入れ、キスも受け入れるしかないのです。


    近くで観ていると、舞台から矢でも飛んでくるように、観ていて痛みを感じて感じて。
    そして、モリーナとヴァレンティンの関係性を見守るのにも神経を張りつめるのです。

    しかし、フィナーレのモリーナの幸せそうなヒロインぶり
    そして、ヴァレンティンへの想いが成就した様
    (そう、ヴァレンティンは、あなたの残したスカーフを抱きしめて泣いているよ…)
    そんな様子に、「良かったね…」と、少しほっとして
    カーテンコールに応える役者さんたちが、少しずつ緩んでいくのを見ながら
    私も、少しずつ、日常に戻っていくのです。

    2010/02/05 | 13:49
    舞台・観劇コメント:0トラックバック:0

    1月24日 蜘蛛女のキス 1回目(池袋 芸術劇場中ホール)

    さて、今年の演劇的メインイベント(になるかも?)の「蜘蛛女のキス」です。
    再演なのですが、2007年の初演の際に、麻薬のようにとりつかれました。
    そういうわけで、今回も何度か観る予定でチケット確保。

    お芝居にしろ、音楽にしろ、特別に心が惹かれるのには、やはり個人的な感情というもの抜きでは語れないと思います。

    私が、何故「蜘蛛女のキス」に、そんなに惹かれたのか?

    それは、モリーナに、素直に感情移入出来たからです。
    『現実』から逃避して、遥かなスターだけを胸に抱いて……
    見たくないものは見ない、いつでも大好きなあの人を脳内再生。
    自分自身、同じように生きてきました。
    今思えば、自分は、いつも観客だったのですね。
    そして、ある日、とある人に出会い、ナイフで心を斬りあうような関係を持ちました。
    その人には、自分が気づいていなかった自分自身を教えてもらいました。
    傍から見たら、決して幸福な関係ではなかったはずですし、ハッピー・エンドでもなかったのですが
    かなり時間がたった今振り返って、自分達にとっては「短いけれど、幸せの物語」だったのだと思います。
    そんな経験があるので、モリーナが他人とは思えなく、時々の気持ちが痛いほどつきささり、最後、死をも受け入れることが出来た彼に「良かったね…」とすら思えるのです。

    2007年、観る度に必ず泣きました。 世界にどっぷりでした。
    舞台の世界から現実に引き戻してくれちゃう細かい点はありましたが(蜘蛛女・オーロラ役の朝海ひかるさんの歌、ってのが、悪い意味で印象に残っていますが、他については今となってはもう気になりません)…。


    さて、再演です。
    前回と何人かキャストが変更になっていて、一番大きかったのが蜘蛛女・オーロラ役の変更でしょう。
    劇団四季経験者、しかも韓国の方ということが気になりましたが(人種差別ではなくて、台詞まわしがどうなるのかという意味です)、噂通り、素晴らしい歌唱力と存在感でした。朝海オーロラの、無機質な感じと機械仕掛けのようなダンス、そして人形のようなスタイルがいいという方には、「ただのおばさん」に見えたらしいですが(客席で耳にしたんですよ~。まったく何だかな~。)、あんな素晴らしい楽曲を、ちゃんと歌える方なんですもん、何の問題もなしです!
    「オーロラ」が大スター、大女優という設定らしいので、そういう意味での風格もありましたし。

    変更なしの主役二人に関しては、まず、ヴァレンティン役の浦井健治くんの成長っぷりにびっくりです。
    初めて彼を舞台で観たのが、「マイ・フェア・レディ」のフレディだったのですが、その後、観る度にスケールアップしているのがすごい。
    今回も、彼のヴァレンティンの表現は深みを増していて、「実はたいしたことが出来ていない革命家」の、己の不甲斐なさに悶え苦しむ様が、よく伝わってきました。このへんは前回は、まだ充分でなかった感じだったので。
    それにしても、カーテンコール時などに、まともなことが喋れないのだけは変わらないんですねぇ(^^;
    そして、石井一孝さん。自分にそういう(ゲイの)素養がないので、役に入り込むのが難しいとは前回のときにも語っていらっしゃいましたが、さすがに再演、前回よりも素直にモリーナになっているなぁと思います。ステージ前方でオーロラやダンサー達が舞い踊っている後ろで、ぽつんと座っているモリーナの「虚」の表情(あこがれのオーロラを「見ている」はずなのに!)には、特に胸を衝かれました。
    この表情は、「ザ・石井一孝」とは対極。

    演出にも、結構変更があったのですが、私自身は、前のほうが良かったんですが、世間一般では「伝わりにくかった」ようなので、これはこれでいいんでしょうか。

    観たあと、友人と、「あーでもない、こーでもない」語りに花が咲いたのですが、この舞台は、特に、自分自身の価値観や経験によって、伝わるものが違うなぁと思います。

    2010/02/04 | 15:04
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    4月某日 MISSING BOYs~僕が僕であるために~ (赤坂ACTシアター)

    「全編尾崎豊の曲で構成された青春群像劇」MISSING BOYs。

    今年4月に観たんですが、やっぱりちょっとここに書いておきたく。

    http://missingboys.jp/index.html

    出演:藤本涼、早乙女太一、やべきょうすけ、松本まりか、Song Riders、
    たくませいこ、川原一馬、丹羽麻由美、下平由季子、デレアヌ悟仁、渡部累、コング桑田、
    熊谷和徳(特別出演)、中村あゆみ  他


    構成・演出の鈴木勝秀が
    「単純な芝居でもミュージカルでもない、ミュージックプレー」と語る新作。
    1980年代、若者の象徴的な存在だった尾崎の曲のイメージから出てくる物語を使って
    「何か表現したがっている若者を集め、ごった煮の感じを出したい」という。


    ・・・ということですが、うう~~~~~む???? 
    た、確かにごった煮ではあったけどな・・・・
    ぶっちゃけ、中村あゆみさんと、熊谷和徳さん(超絶すごいタップダンサー)でもってたと思う。
    いや、下手な人ってのは、いなかったんですよ。
    皆さん、歌もうまいし、演技も悪くなかったですし。
    (ま、早乙女太一くんのオーラの無さには驚いたけど^^;)
    ああ、中村あゆみさん、すっごくかっこいいしパワフル。ちょっと好きになった。
    でも、この舞台は貴女のライブじゃないでしょう?って感じはありましたねぇ。

    全体的に「伝わってくるもの」がなかったんです。
    能天気エンターテインメントってのでもなかったしなぁ。
    「若者」のステレオタイプを見せてるだけ、みたいな感じ。

    ロックバンドの子たちのファッションも、いかにもいかにもってファッションで、いまいち。
    正直、尾崎のファンだったら、キツかっただろう。

    早乙女ヲタと思われるおばちゃまが沢山で、客席がガサガサゴソゴソひどい状態でした。
    私の隣のおばちゃんも、裏打ちの手拍子しまくり~の、何度もバッグのファスナーを
    開けたり閉めたり~の、携帯でメールは打ち~の、しまいには椅子の上で体育座り^^;
    前の人も後ろの人も、隣の人としゃべるしゃべる。
    ここは大衆演劇の芝居小屋じゃないんですよぉぉ、一般的なマナーぐらい守ってくれ~~~!!
    (自分のお目当てがあっての観劇だったら、ブチ切れてたのは間違いない)


    ☆この文章、観劇直後に書いたもので、ほとんど手を加えてません。
    「オペラ・ド・マランドロ」が鈴木さん脚本なので、むっちゃ怖くなったっけな・・・
    隣のおばちゃんの携帯がまぶしいので、上演中に「やめていただけますか?」とお願いしたのもいい?思い出です。

    2009/10/02 | 14:36
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    9月26日 ベスト・ミュージカル~新日本フィルとともに~ (すみだトリフォニーホール)

    新日本フィルの74名のフルオーケストラ、しかもトリフォーニーホール、
    そして、歌がきっちり上手な人ばかり・・・という、まさに耳福なコンサートでした。

    入場時に曲目リストを受け取ったのですが、まさに、
    『どの曲を誰が歌ってもOK!』
    知らない曲もたくさんあったのですが不安要素一切なし。
    こんなミュージカル・コンサートはなかなかない。


    1) シーズンズ・オブ・ラヴ(レント) 全員
    2) 愛せぬならば(美女と野獣) 鈴木綜馬
    3) アイ・フィール・プリティ(ウェスト・サイド・ストーリー) 和音美桜
    4) サンセット・ブールヴァード(サンセット大通り) 石井一孝
    5) 愛した日々に悔いはない(コーラス・ライン) 伊東恵理
    6) シーイング・イズ・ビリーヴィング(アスペクツ・オブ・ラヴ) 岡幸二郎
    7) ラック・ビー・ア・レディ(ガイズ・アンド・ドールズ) 鈴木
    8) 私はイエスがわからない(ジーザス・クライスト・スーパースター) 伊東
    9) ゲッセマネの園(ジーザス・クライスト・スーパースター) 石井
    10) 明日への階段(ルドルフ) 岡
    ~休憩~
    11) ブイ・ドイ(ミス・サイゴン) (インストゥルメンタル)
    12) ホワイ・ゴッド・ホワイ(ミス・サイゴン) 石井
    13) すべての山に登れ(サウンド・オブ・ミュージック) 岡
    14) アイ・アム・ザ・スターライト(スターライト・エクスプレス) 鈴木 海宝(?)
    15) オール・アイ・アスク・オブ・ユー(オペラ座の怪人) 石井 和音
    16) ソー・イン・ラヴ (キス・ミー・ケイト) 鈴木
    17) メイク・アワ・ガーデン・グロウ(キャンディード) 岡
    18) 私だけに(エリザベート) 伊東
    19) 闇が広がる(エリザベート) 石井(ルドルフ)鈴木(トート)
    ★アンコール エニィ・ドリームズ・ウィル・ドゥ(ジョセフと超天然色のドリームコート)


    どの曲もこの曲も良かったのですが、その中でも特に「よかった!」だった曲について。

    石井さんの 9)と 12)は、どっちも生で聴いたことがなかったので個人的に嬉しかった。
    9)は石井さん自慢のハイトーン・シャウトが、さっすが(Judas Priestとか歌って欲しい^^;)
    12)は、歌ったあとニコニコ満足げにはけていったのが印象的でした。

    鈴木さんの16)。酔いました…。さすがコール・ポーター。

    伊東さんの18)。好きな曲なのですが、実際に舞台でやってる人ではあまり聴きたくない。
    以前石井さんがピアノで弾き語りで歌ったのが一番いい印象という(爆)
    しかし、さっすが伊東さん。良かったです!うっとりでした。

    岡さんと和音さんも、すべて良かった。選べない!

    岡さんは、オーケストラを前に、すっごく生き生き、気持ちよさそうに歌ってましたね。

    和音さん、宝塚出身者のイメージが払拭されました。
    何故か、舞台で観る若いヅカ出身者が、「歌がいまいち」「男役抜けてない」みたいな方が
    多かったんだけども、
    和音さんは、歌が上手!普通に女の子っぽい(娘役だったってのもあるだろうけど)。
    とっても可愛いルックス(普通に)だし、今後どんどんミュージカルに出演していただきたい。
    SPEEDのメンバーとか、鈴木亜美とか、ピークを過ぎたアイドル系の女性を出演させるのじゃなくて、
    ミュージカルからオリジナルでアイドルを作るくらいの気合が東宝さんに欲しい。
    (「元アイドル」「もう売れないタレント」が出るのがミュージカル…みたいな世間のイメージが
    さらに劇場に人を呼ばないっていうのが、わからないんだろうか?)

    欲を言えば、レ・ミゼラブルの「ワン・ディ・モア」が聴きたかったくらいです。
    満足。チケット代金の価値はありました!


    2009/09/28 | 11:38
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    『レ・ミゼラブル』ウォールギャラリー(新宿コマ劇場跡)

    少し前だが、新宿に出た際、時間があったので見てきた。
    (コマ劇場を覆う壁にあるギャラリーなので、いつでも見られます)

    なんと言っても、自分がミュージカル好きになったきっかけの作品で
    様々なキャスティングで何度も観ている。
    自分にとって、特別な作品だ。

    それにしても…
    スチール写真を見ているだけで、胸が熱くなるほど好きなんだ。
    曲を思い浮かべただけで涙が出てくるくらい好きなんだ。
    komagekijou
    自分が観たことあるキャスト、観られなかったキャストの写真を
    ゆっくり見渡しながら、こんなに好きなものがある幸せをかみ締めた。

    そして、あらためて、「出会い」に、「運命」に感謝。

    ちなみに、自分が好きな現役キャストは、
    テナルディエの駒田一さんとグランテールの伊藤俊一さんです。
    勿論、No.1は石井さんのヴァルジャン。
    観るたびにエンディングで泣いたなぁ…。
    他のヴァルジャンでは、ほとんどエンディングで泣けなかったんだけども。
    (「民衆の歌」とか「ワン・ディ・モア」ではキャスト関係なく泣けるんだけどね)

    2009/09/25 | 19:42
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    9月9日 音楽劇 トリツカレ男(天王洲 銀河劇場)

    ヨーロッパ(国籍不明)の、童話みたいな、ふわふわかわいい舞台。
    子供むけというわけではなく、大人の心がほっこりする、
    でも子供でも理解できるという、見事なストーリー。

    ひさしぶりにヒット!と思える作品でした。

    ヒロイン原田郁子さん(クラムボン vo)の存在すべてが、イイ!
    歌声、表情、動き・・・ なにもかも、かわいい・・・。
    彼女のおかげで、この物語が、童話のままで舞台になれたわけだ。

    主演の坂元健児(初代ライオンキング)は、見た目はジミなんだが
    年齢不詳の少年ぽさはさすが。
    身体能力の高さも、しっかり舞台で見せてくれた。
    (ある場面で、かなりヒヤヒヤしたが・・・)
    そして、やはり歌声が素晴らしい。

    アンサンブルの皆さんも、動きやキャラクターが独特で、それが、さらに、
    「異国感」(そんな言葉あるのか?)をもりたててくれた。

    舞台の隅でほぼ生演奏の音楽もすごくよかった(リトルクリーチャーズの人だったのか~時代だ・・・)

    原作者いしいしんじ&原田郁子対談(これは面白い!)

    ミュージカルや音楽劇で、歌が下手な人を観るのが何よりつらいので
    そういう意味でも、今回の舞台には、かなり満足だった。

    この記事を書くにあたり、あらためて原田さんについて調べてみると、
    阿部サダヲさんと高校時代に同級生だったそうで、サダヲファンとして、
    ちょっと嬉しい驚きだった。

    今後、福岡、大阪、名古屋でも公演があるので、
    音楽劇(ミュージカル)や舞台が好きな人だけではなく、
    原田さんの歌声が心にひっかかっているという方には、是非おすすめ!

    オフィシャルサイト

    2009/09/10 | 14:20
    舞台・観劇コメント:0トラックバック:0

    9月3日 殺し屋シュウ シュート・ミー(銀座 博品館劇場)

    またまた事前に何も仕入れずに観劇。

    「なんだかテレビドラマみたいな舞台だったなー」と思って、帰宅してから確認すると
    原作者は脚本家としても有名な人だった。
    しかも、自殺した人だった。
    他の作品についてもちょっと調べたが、どうも「人の生死」にこだわった人らしく
    それが嵩じて自殺してしまったのか?

    【今回、珍しくネタバレしますー読みたくない方はパスしてください】

    まず、「殺し屋シュウ」のおいたちが、ざっくりと展開する。
    原作はシュウを主人公とする連作小説らしいのだが、
    何故、まだ若い彼が「殺し屋」になったのかというバックグラウンドが
    まさにテレビドラマの「あらすじ」的に説明された。
    (字幕?に誤植(とは言わないか)があったのが残念)

    まず、ここまでで、私は醒めてしまった。
    ほぼヤクザのような警察官の父親による家庭内暴力がひどい家庭に育ち、父親を憎んで殺し、
    息子の身代わりに母親が牢獄行き、その間に育ての親にアメリカで「でっかい黒人」(あ~あ)に
    一流の殺し屋に仕込まれたが、本人は殺し屋という商売が嫌い・・・という
    あまりにも「いかにも」な人物設定に、「(また)原作はマンガか?」と思ったくらいだ。
    (「また」というのは、ちょっと前に「心霊探偵八雲」を観てそう思ったのだ・・・が、こっちも原作は小説だな orz)

    ただ、本題に入ってからは悪くなかった。
    おおざっぱに言うと、孤独なミュージシャンの自殺の物語だった。
    その「ミュージシャン」が、浜崎あゆみみたいな金髪のおねえちゃんだったのだが
    その点だけは、リアリティがあったと思う。
    現在の日本で「カリスマミュージシャン」なんて、そんなルックスのヤツしかいないらしいしな。
    しかし、細かいところが色々甘くて、がっくり。
    たとえば、「武道館7daysが前人未到」とか(今、前人未踏ってのは、東京ドーム2週間とかでしょう)、
    ソープランド勤務の彼女がヒマそうすぎる(いつ仕事してるんだ?)とか、
    そもそもそのソープ嬢という設定、ソープ嬢になった理由の設定も安易すぎるとか、
    シュウの友人が簡単に家に入れすぎるとか、友人が盗聴器をとりつけるのも見つかるのも簡単すぎるとか、
    シュウが客席から彼女を撃ってからの逃亡が簡単にできすぎるとか、
    「死んでからお骨を盗んで」と頼むとか(せめてマネージャに託しておくくらいにしてください)・・・
    ・・・こうやって書いていたら、つっこみどころが多すぎるんで改めて驚く。

    あと、個人的に、ミュージシャンが死にたかった本当の理由が
    「曲がつくれない」「才能に枯渇した」「人気がピークをすぎた」じゃなくて
    「もう一度マネージャー氏に愛されたい」「彼のためなら死んでもいい」だったというのが
    なんというか、あまりに陳腐だ。


    原作がこんな感じだったら、かなりがっくり。まあ、細かいところ(?)に目をつぶれば、悪いお芝居ではなかった。
    役者さんもいい感じだった。
    何人かKYな役柄の人がいて、ちょっとイラついたが、それは役者が上手かったということだろう。
    舞台美術が、ナチスの鉤十字みたいになっているところもよかったし、
    音響さんも、ライブの雰囲気を出すところなど、がんばっていたと思う。

    オフィシャルサイト?

    ※自分がものを書く人間なので、設定などに激しく辛口になりがちだ。ちょっと反省


    2009/09/04 | 15:38
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    8月29日劇団コラソン「先輩かっけーっす!劇場版」(下北沢 711劇場)

    劇団オフィシャルブログ

    1時間ほどの短い舞台でした。
    テレビ見ている感覚で、気負わず見られました。
    小劇場デビューの高校生を連れていったのは正解だった。
    (劇場が小さくて驚いていたが)
    2人の登場人物(先輩と後輩)が3組出てきて、
    実は最後にお話が繋がります。
    面白かったけど、しかし、コメディというには、
    ちょっと笑いが足りない感じでした。
    時々「くすくす」程度かな?
    (「オペラ・ド・マランドロ」のほうがよっぽど笑った)

    それにしても、なんだか、最近プロレスネタばっかり見てる気がする・・・
    何故なんだ。

    2009/09/01 | 12:17
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    8月21日「劇団鹿殺し・赤とうがらし帝国」(下北沢・駅前劇場)

    劇団鹿殺しを観るのは、2度目で、2月の「ベルゼブブ兄弟」以来。

    劇団オフィシャルサイト

    今回も、パワフルな舞台でした。

    まだ鹿体験が2度目なので「お約束的なもの」が(あるとするなら)わかっていないのですが、
    そんなものわかってなくても楽しめました。

    彼らのスローガン(?)が、たしか、「若者を殴り倒してから抱きしめる」だそうで
    非常に納得。

    「ベルゼブブ」に続き、激しく現実離れした、家族の物語。
    ところどころ、かなりロックな歌が入り(チョビさん、聴かせます!)
    荒唐無稽なエピソードで、主人公の女性の人生がつづられます。

    動きというかアクションもかなり激しい。
    先日の「SO SOLDIER」よりも、熱が伝わってくるアクションで、
    それは、決して劇場が狭いからではないと思う。
    アクションが「アクションのためのアクション」ではなくて、
    「お芝居として(伝えるものとして)のアクション」だから…だから、熱い!


    お話もかなり無茶苦茶だし、だいたい設定だって突拍子もないし、
    冷静にあらすじを書こうとしても「なんだそりゃ」になりそうなんだけども、
    でも、観てるときには、ぜんぜん違和感がない、それが鹿殺しの持つ力だ。
    演出&主演の菜月チョビ座長の目力、ほんとにすごい。
    最近一番気になる女優さんです。

    それにしても、チョビさんといい、劇団といい、
    「お芝居以外に手段がない!」という切迫感があるのがいい。

    案外こういう感じを与えない舞台や役者さんって多い気がする。
    そろそろ、鹿殺しのファンだと名乗るべきかも?

    【おまけ】
    ゲスト出演の丸山厚人さんが、6月に観た「新宿パラダイス-光は新宿より」と
    同じ職業の役柄だったのが、ちょっとツボった。 
    ガタイがいいからですか?それとも「お約束」なのか?
    元々、唐組にいらしたんだそうですが。

    【おまけその2】
    劇中で「おお宝塚」(♪小さな湯の町宝塚に~)を歌うシーンがあって、
    またまた「愛と青春の宝塚」を思い出してしまった!いかん。それだけで泣ける。
    DVD、やっと(定額給付金で)発注したから、いつでも家で号泣できるぜ。


    2009/08/24 | 17:22
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    8月19日「ヴァギナ・モノローグス」(六本木・俳優座劇場)

    ヴァギナというのは、女性器の医学用語。
    年齢も立場も様々な女性たちに、「あそこ」についてインタビューしてまとめた書籍がベースになった舞台。
    一人芝居の朗読劇で演じられることもあるらしいが、今回、手話と朗読 という多層的な表現を使った舞台だった。
    もちろん?舞台の上には女性しかいないのだが、そのうち三名は、ろうの女優さんで、手話を使う。

    私は、こんなに長時間手話を見ていたことがなく、舞台の内容よりも、そちら(手話)のほうが、ぐっと来た。
    特に、フランス人の女優さんのイザベル・ヴォアズ。
    イザベルさんが手話で語るモノローグは、ものすごく「熱い」演技だった!
    silent screamが、silent whisperingが、silent songが聞こえた!

    彼女が観られただけでも、よかった。

    内容について若干。
    前述したように、女性たちが自らの女性器への思いや、それにまつわるエピソードをつづるという形式。
    というわけで、どうしても「フェミニズムの香り」が避けられない。
    だが、事前に懸念したほどではなかったので、「芝居を観る」というより、
    「人間というものについて考えてみたい」方にはお勧めしたい。
    性についての感覚は、個人で格差が激しいものだ。
    だけど、他人がどのような性を生きているのかを知る機会は少ないし、
    それについて正面から(性的好奇心や性的欲望と関係なく)真面目に考える機会も、少ないのではないか?
    人間(そして自分自身)の愚かさ、小ささ、大きさ、不思議さ・・・など、色々考えさせられる舞台であるのは間違いない。

    http://www.sapazn.net/TVM.html

    2009/08/20 | 11:53
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    8月13日 眠れぬ夜のサバイバル・パーティー~SO SOLDIER~(新宿 スペース・ゼロ)

    水木さんサイトの情報

    何気なく行ってびっくり。初日だったんですね。
    初日独特の盛り上がりと花の香りでした。
    それから、入場整理も手間取ってたし、開演が15分ほど押しました。

    どんな作品かと言いますと、

    1996年(平成8年)水木英昭が劇団スーパー・エキセントリック・シアター在団中に初上演し、好評を博しその後も再演、大阪公演、しまなみ海道イベント尾道演劇祭の招聘公演と、何度も上演されたものである。また、水木英昭自身が監督となり、「サバイバル自衛隊」として映像化された作品でもある・・・・・・そうです。

    落ちこぼれ自衛隊部隊と、謎の一般人家族のお話。

    確かにアクションはすごかった。どこが落ちこぼれ自衛隊員?って思ったけど。
    それから、場つなぎのダンスも、かなり気持ちよい。
    PaniCrewのメンバーが振り付けだったと思うが、好みの振り付けだった。

    しかし、物語的には、はっきり言って、後味悪かったです。
    舞台なんで、映画みたいな具体的なスプラッターになったりはしないけど、
    一方的にビシバシ殴られ蹴られが続くシーンが多くて、げんなり。
    見てるだけでダメージが。
    殺し屋だったら、もっと手際いい方法があるだろうに。
    アクションやりたいだけ?
    そして、納得できない展開の部分もいくつか。
    (例:他の部隊に何が起こって殺し合いになったのか)
    あと、ところどころデビルマンだのマジンガーZだの、ネタにするのって、
    ダ サ い
    と思ったんですけど、水木さんファンだと、こういうのはOKなんでしょうか?
    以前の上演や映画版とどの程度違うのかわからないんですけど、
    これが何故何度も上演されたり映像化されたりしてるのか、ホントに不思議。
    そんなに名作なのでしょうか?
    もちろん「いい話」だけが名作じゃなくていいし、個人的にはB級なモノは好きだし、
    グロも大丈夫なんだけど、この作品は、私にとっては、どうしても後味が悪かった!

    あまりに後味悪くて、終わったあと、牛丼と冷やしうどんのセットをかっこんじゃいました。
    (どうしてもまっすぐ帰宅する気になれず)
    牛丼屋に観光客外人が来て、どうも日本が初めてらしくて困っていたので
    自動販売機の使い方を教えてやり、
    その後彼がお店で写真撮ったりビデオ撮ったりしてるのを見て、なごみました。
    外人くん、感謝(なんのこっちゃ)

    2009/08/14 | 12:23
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    8月11日 FIELDS presents連作短編シアター『エブリ リトル シング ’09』(天王洲 銀河劇場)

    舞台の情報

    大村あつしさんの短編集(ってのともちょっと違うか?)の舞台化だそうだ。
    すみません。本屋好きのくせに、この本のこと、ぜんぜん知りませんでした。
    (「心温まる物語」「泣ける」みたいなたたき文句がついていると、それだけで目が避けるせいかも)

    原作者サイト

    短いエピソードがリンクしていく様には、「お見事!」とうならされました。
    また、スクリーンと小さな机を多数使った舞台芸術も、良かったです。
    ただ、若い役者さん(子役ふくむ)の発声が、どうもキンキン響いてしまって、
    台詞がよく聞き取れないところがあり、残念でした。
    (座席はミキサー卓のちょっと前だったので、悪くないはずなんですが)
    役者さんたちの演技は、気になるところもなく、スムーズ。

    「いい話」に飢えている方には、お勧めですね。
    意地悪気味な視点で観る私には「う~ん、上手いな、口惜しいなぁ」でした。
    (自分がこういう物語を書きたいわけではないんだけども)
    さすが、Excelマクロの第一人者・・・という感じ。

    2009/08/12 | 14:18
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    ミュージカル「オペラ・ド・マランドロ」総括その2

    さて、「オペラ・ド・マランドロ」総括(?)のパート2いきます。

    土台が「三文オペラ」だというのはもちろん事前に知っていたのだが、
    (以前にも書いたが)「ベガーズ・オペラ」の東宝版と、BBCドラマ版を観た程度で
    原作に対して深い理解があるわけではない。

    理解がないなりに、単純に「好き嫌い」だけで言うと、私は
    「ベガーズ」よりも「マランドロ」のほうが好みだ。

    理由は「どれだけスッキリ納得できたか」、たぶんこれに尽きる。

    大筋は同じだが、登場人物がかなり整理されていると思う。
    人数も減っているし、キャラクターもちょっと単純化されている。
    そもそも「ベガーズ」の登場人物の人物像は、一人ひとり深すぎて、
    3時間程度舞台を観ているだけでは、正直よくわからない。
    あとで色々フォローして「ああ、そうだったのか」と思わされた。

    もちろん、それはそれで意味がないわけではないんだろうが、
    個人的に、ステージエンターテインメントは「つかみ」があるものが良いと思っている。
    (舞台、漫才、音楽などすべてのジャンルにおいて)
    もちろん、「つかみ」だけではダメなんだが、まずはつかんでナンボだろうと思うのだ。
    つかんでおいて、ひっくり返す。これがキモだ。

    そういう意味で、「オペラ・ド・マランドロ」は、つかまれてはひっくり返されの連続だった。
    (ここからネタバレの嵐なので、これから観る方はご注意を。白い文字にしてあります)

    お、主人公(マックス)か、あ、彼女に子供ができちゃったのね?ふむふむ。
    結婚するなんて言ってるけど、その場しのぎだろ~な~(お金もらってるしな~)
    ほら、やっぱり、(お金目当てで?)ルーと結婚してるらしいじゃん!
    ルーって世間知らずのお嬢さんっぽいけど大丈夫かな・・・?
    タイガーにべたべたされて、マジで嫌がってるぽいし(笑)
    ふーん、タイガーって、子持ちなんだー。嫁さんに逃げられたのかなー?
    絶対浮気が原因だな、でも娘にはベタベタなんだな~。
    マックスとは餓鬼の頃からマブなんだな。ほほえましいな、男の友情。
    それにマックスと部下たちもほほえましいぞ。うんうん。
    え?何?ルーってば、マックスがいないところじゃ、部下にスケベなこと言われても負けてないわ
    あげくのはてに部下たちを首にしちゃうわ・・・
    部下たち!マックスについてくんじゃなかったのか?
    ジェニは誰の味方なんだ?マックスの部下じゃないの?実はタイガーに懸想してるんじゃ?
    ルーちゃん、「死刑になる前に間に合って良かった♪」って!彼の全部を愛してるんじゃないのか?
    ほんとに「メリー・ウィドウ」になりたいんか!(笑) 実は一番ワルなのはルーちゃんか!?
    んでもって、マブダチのタイガーって、おい、結局マックス殺しちゃってるし!
    そんなことしたってナチスは戻らないぞぉ!おいおい!
    ・・・・劇中であんなに蔑んでたと思ったら、自分がいつも言われてるからなんかい、オカマさん!(爆)

    登場人物が理解できない!とブログ等で書いている方を見かけた。
    だいたいまず、マックスがもてるのがわからないとか。
    まぁまずそういうことを書いている方は、年齢(リアルもしくは精神の)が若そうだ(苦笑)
    私なんかからしたら、「男はああでないと」くらいなもんだ。
    別に「浮気」じゃないんだよね、たぶん。両方好きなんだよ、ほんとに。「違う好き」なんだよね。
    その気持ちに正直なだけ。男が女好き、これって基本でしょ。
    危ない橋渡って大金を儲けるような仕事してたら(犯罪者に限らず)、女で気分転換したいのは当然だ。
    だから、「たらし」でいいのだ。
    だから、女は「女でいる」ことを(その人なりの方法で)がんばればいいのだ。
    この感じ、ブラジルが舞台なほうがスッキリはまっている。
    自然にそんなふうに存在していていい世界が、ラテンだと、私は勝手に思っている。
    だが、それは古きよきラテン世界だったのかも知れない・・・。
    新しい時代の少女ルーは、旧政府の崩壊とシンクロして、古きよきラテン世界をぶち壊す。
    世 界 が 壊 れ た ・ ・ ・ !
    あの、マックスの台詞「・・・怖い・・・。」にガクガクブルブル。

    と呆けたところで、あの「はぁ~い、今回のお芝居、脚本どおりにできませんでしたぁ!」なエンディング。
    なんだかサンバで誤魔化されたみたいという意見もあるが、このカオス感がイイ!
    これくらいカオスなのが、イイ!
    フィナーレが、ちょっと宝塚風味なのが、さすが、元宝塚の演出家だ。
    ここでカオスが昇華する感じが、私にはものすごく気持ちよかった。

    そして、この舞台を破綻させる役者がいなかったっていうのが、ほんとうにすごいことだと思った。

    多分、まだ書くな、こりゃ。


    2009/08/06 | 13:47
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    ミュージカル「オペラ・ド・マランドロ」総括その1

    ミュージカル「オペラ・ド・マランドロ」の東京公演は終わりましたが、
    まだ名古屋・大阪・仙台公演がありますよね?
    カンパニーの皆さん、身体に気をつけて、ぶっとばしてってください!
    日本中にあのノリ(観た人にはわかると思う)を届けてください!

    さて、総括だなんて偉そうなタイトルにしちゃってますが、そんな大層なもんじゃないな(苦笑)
    とにかく、久々に、初めて観るミュージカルをリピートしたので、書きたいことがあるだけです。
    9日間しかやってない舞台を5回も観るなんて、まー、頭がおかしいと言われても仕方ないでしょうし(さらに苦笑)
    読んでいる人には意味不明になりそうなのを、できるだけ整理して書いてみたいと思います。

    まず、「なぜ初見なのに、(開演してからリピートするなら、まだしも)開演前にリピート決定したか?」※自分の場合、2回観るってのはリピートとは言わない(爆)

    大きな理由は3つ。
    1) 荻田浩一+南米
    2) 石井一孝@ミュージカル
    3) 別所哲也・リベンジ

    これでした。

    1) 荻田浩一+南米
    これは、2007年の「蜘蛛女のキス」が原因。
    いつぞやも書いた気がするが、「蜘蛛女」の荻田演出が最高にツボにはまったのだ。
    重箱の隅をつつくような繊細さとこだわり、そして「哀しみ」のトーンとフィナーレのゴージャスさ(さすがヅカ出身!)。
    よく「お耽美」と言われる荻田演出だが、南米を舞台にすると、ただ耽美なだけでなく、
    猥雑さや、性に対する独特のエネルギーも付け加えられる。
    そして、その根底には「一度しかない人生を思い切り味わい尽くそう」という、貪欲さが感じられる。
    とにかく演出がきめ細かいので、1度では観きれないのが荻田演出。
    だからリピートする価値がある!

    2) 石井一孝@ミュージカル
    ただもう石井さんの新作ミュージカルに飢えてた。
    そして、彼と南米だなんて相性よさげな餌を目の前に吊るされてはもう・・・。
    基本的に、石井さん自身のオーラは、パァッと明るい、力強いエネルギーのあるものなので
    (もちろんそうじゃない役柄のときは抑えている)
    観る前から「よし、大丈夫!」と確信していた(どうも偉そうですみません)。
    そして、次が「蜘蛛女のキス」(再演)だとわかっていたので、気合も入った。
    (いや、「蜘蛛女」には、それはそれで別の気合が入るんですが)

    3) 別所哲也・リベンジ
    実は、数年前に観た別所さんの舞台が、どうもダメで。
    正統派ミュージカルだったんですが、歌い方が苦手だったのが大きかったらしく。
    きちんと観たかったんです。ほんとに。
    その「数年」の間に、私自身、いろんな舞台を観てるので、ちゃんと観られると思ったので。
    やはり、大きな舞台で主役を演じている方には、それなりのものがあるはずだから。
    もしも1度観てわからなくても、何度か観れば何かがわかるはずだろうと。

    もちろんいくつか不安材料はあったわけだが、この3つの理由で、開演前から期待していた。

    まだ独り言は続きます。というよりむしろ、こっからが本題か。

    2009/08/05 | 11:48
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    8月1日ミュージカル「オペラ・ド・マランドロ」ソワレ 5回目(池袋芸術劇場中ホール)

    マイ楽。5列目センターブロックという天国席(2列目のときは前すぎた気がする)。
    手配してくれた方に心からの感謝を。

    それにしても、一週間の間、脳内カーニバルだったなぁ。ホント寂しい・・・。
    マチソワある日は壊れ度がアップすると、出演者さんが言っていたのでちょっと期待しつつ(笑)
    最後だからじっくり身体に叩き込もうという勢いで鑑賞。
    しかし、どうしても目線はタイガー刑事こと石井一孝さん中心になっております。
    いや、一生懸命あちこち見たつもりなんですけどね。
    (よそのブログ回ったら、D★Dしか観てない人がたくさんいてびっくり~)

    この日印象深かったこと

    タイガー刑事の♪金くれりゃぁ~Give me money!! と、帽子を客席に差し出すところで
    最前列の方が本当に入れようとしたらしく、石井さんが Ah! と反応していた
    (同じ劇場でやった「BKLYN」を思い出した。・・・あの時、どれだけお金を入れたかったか!)

    ルーのお母さんが披露宴に来られない理由が、痛風になっていた

    金庫の番号が、いつもより激しく違っていてルーが死にそうになっていた

    ついにタイガーまで、シュトリーデル夫人を「へんなあたま」呼ばわり

    連行されるマックスが、鎖でひとり縄跳びをしていた

    マックスの台詞がちょっとおかしくなったのでマルゴが「ちゃんと日本語しゃべってよ!」
    マックスが「日本語?ポルトガル語じゃないのか?」〔お見事!)

    あと、アドリブ関連ではないけども、タイガーさんの、ナチスの歌。
    席が前方ということもあって、硬質な声の音圧が身体につきさって響く。
    それがもう、この日は特に、気持ちよくて! 
    ほとんどジェフ・ベックのストラトキャスターの音のようだったよ。
    石井さんは、声が大きいだけじゃない。
    メタリックな歌唱のときも、ささやくような甘いバラードでも、倍音のある声なのだ。
    だから響くし心地よい。
    声の「いい・悪い」って、結局そこんとこじゃなかろうか。

    それにしても。

    別所哲也さんやマルシアさんあたりがアドリブに強いのはベテランだし驚かないけど、
    石川梨華ちゃんの対応力にはびっくりした。
    ほんと、歌以外はいいんだよね。 今後に期待(ミュージカルに来るなら、歌だけは頼む)。


    さて、マランドロについては、まだ書きますよ。たぶん。(伊達に5回も観てないってことで)

    2009/08/03 | 20:00
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    8月1日ミュージカル「オペラ・ド・マランドロ」マチネ 4回目(池袋芸術劇場中ホール)

    自分で書いてても病気だと思います。「オペラ・ド・マランドロ」4回目です。
    でも、舞台のあちこちにチェックポイントがあって、見飽きないのだな、これが。
    たぶん、この、細かい演出が荻田マジックなんだと思う。

    ずっとソワレで観てたので、マチネにはちょっと調子が狂う。
    この日は、上手後方。
    でも、28日ソワレより1列前だったせいか、音の響きは、大丈夫だった。

    本当は観る予定の回じゃなかったんだが、友人の誘惑に負けた。
    だけど、負けて良かった。
    なぜか上手席なのがこの回だけだったのだ。
    ここぞとばかりオペラグラスで上手の楽屋(舞台上のね)をガン見(笑)
    (タイガー刑事が出番前に財布の中の領収書と保証書をチェックしてる^^)
    舞台に近いところで観ているほうが全体を見渡しているのって、どうなんだか(苦笑)

    毎度思うのだが、タイガー刑事の♪やっと出番だ~♪の歌の最後に拍手があって
    2幕目最初の、もっとドラマティックな曲(メロディーは同じだけど)の最後に拍手がないのは
    いったい何なんでしょうねぇ。 ぜんぜん拍手がないよりはいいけど。

    そうそう、タイガーさんと言えば、「ジェニと飛行船」で
    ジェニとタイガーさんが背中合わせになるところ。
    ♪快楽におぼれ(だったかな?) 身体はボロボロ♪
    そこで・・・タイガーさん、自分のお尻に手をやってるんですけど(爆)
    実はオカマちゃんだってことを考えるとおかしくてたまらん。
    そうか・・・そうなのか・・・そっちなのか(爆)
    しかしダメじゃんタイガー刑事演じてるのに(爆・爆・爆)

    相変わらず ジェニこと田中ロウマさんには釘付け。
    最後の、マッチョなドレス姿が、何度観てもたまらん!

    そして、4回目ともなると、初回には頭に入りにくいなぁと思っていた曲が、
    ほとんど歌える状態になっている自分に苦笑。
    たしかに、いい作曲家なんだな。
    ♪石をぶつけろージェニの身体にー 石をぶつけろー その●●にー
    ・・・●●、何なんだ? 歌いたいのに歌詞がわからない。誰か教えてください。

    終了したあと、友人を駅までおくり、一人で軽食~買い物。

    2009/08/03 | 19:20
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    8月2日 LiveSpire 「愛と青春の宝塚」

    「オペラ・ド・マランドロ」の千秋楽をギブアップしたのと、
    上映期間が迫っていたので、この日は銀座へ。

    昨年末、新宿コマ劇場のラスト・ミュージカルとして上演された
    「愛と青春の宝塚」の映像版です。
    (タイガー刑事こと石井一孝さんが、演出家 影山航の役で出演)

    LiveSpire愛と青春の宝塚

    確か、4度くらいコマへ通ったはずですが(→もはや記憶があいまい)、
    これはいい作品ですよ。

    ストーリー、いいです。何度も泣きました(劇場でも映画館でも)。
    そして、音楽が最高(三木たかし氏の遺作になったのかな?)。
    特に「スキヤキの歌」。CD買っちゃったくらいです。

    私は特に宝塚歌劇のファンというわけではないのですが、
    スポ根もの的な視点でも見られます。
    もちろんヅカらしい華やかさもありますし (わたるリュータン、男前!)
    戦時下の様々なエピソードや
    リアルに宝塚在住でヅカと色々関係があった手塚治虫氏も出てきたり
    (劇中でプロットを描いていたマンガは「七色いんこ」です)
    面白い作品です。

    そういえば、半年振りくらいに久しぶりに観て、「あ!」と思ったことが。
    石井さんの「苦悩ソング」があったんだっけ~!!
    そう、「オペラ・ド・マランドロ」では、こういうのがなかったんだ・・・と。
    やっぱり、こういう曲では、がっつり聴かせてくれます。
    ミュージカル俳優石井一孝の、一番の魅力と言えるのではないでしょうか。
    最近の出演作品(「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授、「オペラ・ド・マランドロ」の
    タイガー刑事)では、そういう楽曲がないのが、石井ファンとして、物足りないところ。
    あんなに聴かせる人なんですから、もっと歌う役を~~~~!!

    もしも「オペラ・ド・マランドロ」で石井さんが気になった方がいらしたら、
    是非映画館で観てみてください(舞台よりもおサイフにも優しいし・笑)
    銀座の上映は7日までですが、これから全国上映があります。

    全国上映予定

    ついでながら。
    この映像には、コマ劇場ならではの「3段セリ」を使ったフィナーレも収録されてます。
    「さよならコマ劇」と、またまた泣けました。


    さて、「マランドロ」について、また書かなきゃ!

    2009/08/03 | 15:34
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    私の「オペラ・ド・マランドロ」終了・・・

    マチネ~ソワレと2回観て来ました。

    カンパニーの皆さん、ありがとう!
    とっても幸せ気分でいっぱいです。


    特に、やっぱり、石井一孝さん!
    そして、田中ロウマさん!



    取り急ぎ、叫びたかったのでした。

    また、引き続き、書きます。

    2009/08/02 | 01:46
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    7月30日ミュージカル「オペラ・ド・マランドロ」ソワレ 3回目(池袋芸術劇場中ホール)

    3度目の観劇です。「オペラ・ド・マランドロ」。

    日中職場で非常にストレスがたまる出来事があったのですが、
    見事にぶっとばしてくれました。
    半日たっても、まだ脳内カーニバルが続いてるくらいです。

    上演中、28日以上にいろいろ事件が発生したのですが・・・
    笑いの神も降りてきたらしく、異様なテンションの舞台となりました。

    (以下ネタバレを含む内容なので文字色を白にします。読みたい方は文字を選択してみてください)

    ・マックスとタイガーが結婚式前に話すシーンで、タイガーの娘の名前を間違えたみたいだった
    ・マックスが最初に逮捕されたシーンで、繋がれていた手錠が外れてしまった
    (マルゴが機転をきかせてバハバスを呼んでもういちど手錠をかけた)
    ・マックスが、マルゴに、「タイガーはどうしてた?」と質問したとき、「お酒飲んでた」と答えるところを
    「寝てた」と先に答えてしまった。マックスは「もう寝てたのか」

    他にもあった気がします。とにかく、しょっちゅう笑ったなぁ。
    最後、おまけのカーテンコールでも、一番の大事件のことにふれて、客席も出演者も大笑い。

    色々な方の意見をあちこちで見ていると、そんなグチャグチャな芝居はダメだと言う方もいますが
    私としては、このグダグダ加減が、実に南米らしい空気にあっていて、とにかく「楽しかった」です。
    こういうのもアリだと思う。エンターテインメントなんだから。
    もちろん、きちっとしてなきゃいかん舞台もあるし、それは当然なんですが。

    マックス別所のグダグダした感じ、似合いすぎです。
    バハバス東山の、チンピラ以上の何でもない感じも、似合いすぎ。
    (悪いけど、ギャングの右腕っていうより、キレてる中学生の不良に見えるけどね。
    木箱を蹴飛ばすのがウザくてウザくて。ルーと一緒にどつきたくなった^^;)

    しかし、ルー石川が、観れば観るほど、ちょっとつらくなってきた。
    マルゴとのバトルシーンは結構いいんだけど、他のとこの歌が、やっぱりつらい。
    確かに曲は難しいんだけどね・・・。
    たぶん、大人の事情(動員担当)なんだと思うんですよね、石川梨華ちゃんは。
    (実際、劇場にも、あきらかにモーヲタな方がちらほらと・・・)
    だけど、「スィート・チャリティ」でいい意味でびっくりさせられた玉置成実ちゃんが良かったなぁ・・・
    たまたまミュージカルを見た人が「な~んだ、やっぱりミュージカルなんてこんなもんか」って
    思っちゃうキャスティングは、辛い。
    私だって、石井さんに出会ってガツンとやられてなかったら、たぶんミュージカルなんて観てないと思うからね。

    それにしても成実ちゃんは、もうミュージカルに出てくれないんだろうか・・・。

    http://www.theaterguide.co.jp/pressnews/2006/09/11.html

    2009/07/31 | 12:19
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